本番に強い人は、どんな状態でも力を出せる脳を持っている
「今日はちょっと調子が悪いな…」
でも、本番は待ってくれない。
- 喉の調子が悪い
- 前日に眠れなかった
- 朝から気持ちがざわついている
- 思わぬトラブルが起きた
そんな日でも、成果を出せる人がいます。
本番に強い人とは、実は“いい状態でしか力が出せない人”ではないのです。
本番に強い人は、「コンディションに左右されない準備」をしている
本番に強い人がやっているのは、
「常に自分を最高の状態に持っていくこと」ではなく——
“悪い状態のときでも戻せる自分”をつくっていること。
つまり、準備しているのは「完璧な状態」ではなく、
“崩れたときの戻し方”なんです。
スポーツの世界では常識。「想定外を想定内にする」
たとえば、プロスポーツ選手が本番前にする準備は、
技術を磨くだけではありません。
- 試合中に流れが崩れたとき
- 緊張して頭が真っ白になったとき
- 判定が覆って怒りがこみあげたとき
こうした“想定外”の事態にどう反応するか、
事前にイメージして、練習に織り込んでいます。
「想定外を、想定内にしておく」ことが、本番に強くなるカギ。
でもビジネスや日常では、「想定外だった…」で終わっていないか?
ところが、ビジネスや受験、日常の場面では——
「そんなの予想してなかった」
「あんなことが起きるとは…」
と、“想定外”のまま終わらせてしまうことがよくあります。
本番で実力が出ないのは、意志の弱さではなく、「想定外への脳の備えがないから」かもしれません。
脳は、“不安”や“違和感”にすぐ反応してしまう
私たちの脳は、ほんの少しの異変にも反応します。
- いつもと違う環境
- 体調や気分の変化
- 相手の反応にちょっとズレを感じたとき
この“違和感”を「危険」だと判断すると、
脳は自動的に「止まれ」というブレーキ信号を出します。
本番に強い人は、「状態に気づく力」を持っている
状態が揺れることを前提にし、「今、自分はズレてるな」と気づくことができる。
だから、戻せる。
「今の自分は反応している」
「だから、こう整えて戻そう」
この“気づき”と“立て直し”のセットが、本番で力を出せる脳を育てます。
「整える力」が、あなたの底力を引き出す
SBTの視点では、「脳が安心して動ける状態」に戻すために、以下のアプローチを推奨しています。
① 自分の状態に“名前”をつけてみる
まず、“今の自分”をちゃんと認識する。それだけで脳は落ち着き始めます。
② 戻すルーティンを決めておく
例:深呼吸→手を握って開く/決まったイメージ/決めゼリフ
③ 「できること」に目を向ける
「この状態でも、何ができるか」という視点がある人は、どんな状況でも動ける脳を育てていけます。
本番で力を出せる人になるには、「乱れた時の回復力」を鍛えること
行動できないのは意志が弱いからではなく、
“戻す力”を知らないから。
・状態を正しく知ること
・整えるための習慣を持っておくこと
・「整えれば進める」と信じられる脳をつくること
この3つがあれば、あなたは必ず——
どんな日でも、力を出せる自分になれます。
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